世界最大のポーカーイベント 「ワールドシリーズオブポーカー(WSOP)2025」 の開催が迫っています。今年もラスベガスのホースシュー・ラスベガスとパリス・ラスベガスで開催され、世界中のポーカープレイヤーが腕を競い合う大舞台となります。
本記事では、「WSOP 2025」の開催情報、注目トーナメント、おすすめイベント、日本からの参加ガイド、そして会場周辺の飲食店情報 まで、ポーカー好きなら知っておきたい最新情報を詳しくご紹介します。
これからWSOP 2025に参加を予定している方も、ポーカー観戦を楽しみたい方も、本記事を参考にして大会をフルに楽しみましょう!
1. WSOP2025の開催場所・開催日時
2025年のワールドシリーズオブポーカー(WSOP 2025)は、ラスベガスのホースシュー・ラスベガス(旧バリーズ)とパリス・ラスベガスを会場に開催されます。日程は2025年5月27日から7月16日までと発表されており、例年通り夏季に集中して開催されます。
メインイベント(世界選手権)は7月上旬から開始され、7月2日に第1フライトがスタートし、決勝テーブルが行われる7月中旬まで熱戦が繰り広げられる予定です。
2. 2024年WSOPの賞金情報

メインイベント賞金: 2024年のWSOPメインイベント($10,000 NLH世界選手権)は、参加者数10,112人というWSOP史上最多のエントリーを記録し、賞金総額は94,041,600ドルに達しました。
優勝したジョナサン・タマヨ(米国)には$10,000,000(約10億円)の優勝賞金が贈られています。
高額賞金サイドイベントランキング: メインイベント以外にも、2024年WSOPでは多数の高額賞金トーナメントが開催されました。中でも賞金額の大きかった主なサイドイベント上位5つは以下の通りです。
- $250,000 Super High Roller NLHE – 優勝賞金$5,415,152
(参加75名・賞金総額$18,675,000の超高額イベント) - $100,000 High Roller NLHE – 優勝賞金$2,838,389
(参加112名) - $25,000 High Roller Pot-Limit Omaha – 優勝賞金$2,246,728
(参加476名) - $50,000 High Roller Pot-Limit Omaha – 優勝賞金$2,100,325
(参加187名) - $50,000 High Roller NLHE – 優勝賞金$2,037,947
(参加178名)
これらのイベントはいずれも優勝賞金が約2百万ドル以上となっており、メインイベントに次ぐ高額賞金が用意されています。特に$250kスーパー・ハイローラーはWSOP史上最大級の賞金額となりました。
3. 2024年WSOPの注目プレイヤー

メインイベント優勝者 – ジョナサン・タマヨ
2024年メインイベントを制したジョナサン・タマヨは、アメリカ・テキサス州ハンブル出身の38歳のプロポーカープレイヤーです。
以前からWSOPには何度も参加しており、2009年のメインイベントで21位入賞(約35万ドル獲得)するなど実績を積んできました。
2024年大会では自己最多の参加者を勝ち抜いて念願の初優勝を果たし、決勝のヘッズアップでは8♦3♠という弱い組み合わせのハンドで逆転勝利する劇的な幕切れとなりました。タマヨは優勝により自身初のWSOPブレスレットと$10,000,000の賞金を獲得し、一躍ポーカースターの仲間入りを果たしています。
高額賞金を手にした注目プレイヤー

2024年シリーズでは、メインイベント以外でも多くのスター選手が活躍しました。中でも注目を集めたのが、インド出身のサントッシュ・スヴァルナです。彼は参加費$250,000のスーパー・ハイローラーイベントで優勝(賞金$5,415,152)を遂げ、WSOPブレスレット通算2個目を獲得しました。
決勝でオンラインポーカー界の伝説であるベン・トレレーン(米国)を下し、そのトレレーンも準優勝ながら$3,537,135もの高額賞金を手にしています。
また、$100kハイローラー優勝者のクリス・ヒューニケン(米国)は$2.8百万の賞金を獲得し、$50k PLO優勝のダニエル・ペルクシック(ドイツ)も$2.1百万を勝ち取りました。
こうした高額賞金イベントで結果を残したプレイヤーたちは、翌年以降のWSOPでも注目を集める存在と言えます。
日本人プレイヤーの活躍: 2024年WSOPでは日本人の活躍も光りました。特に注目すべきは、岡本椎奈(おかもと・しいな)選手です。岡本選手は参加費$1,000のレディースチャンピオンシップ(女性限定イベント)で優勝し、$171,732の賞金を獲得しました。
前年2023年大会で同イベントの準優勝に終わった雪辱を果たす形での優勝であり、日本人女性としてWSOPブレスレットを手にする快挙となりました。
この他にも山之内尚志選手がスタッド種目でファイナルテーブル進出を果たすなど、日本勢も健闘を見せています。
4. WSOP 2025のイベント数
WSOPは通常、5月末から7月中旬にかけて行われます。イベント数は年々増加しており、2025年も様々な新しいトーナメントが追加されると考えられます。これまでのWSOPでは、テキサス・ホールデムやオマハ、Seven Card Studなどのメインゲームの他にも、サイドイベントや招待制イベントも数多く開催されています。
過去のデータを参照すると、2025年のWSOPでは以下のようなトーナメントが予定されています。
- メインイベント: 最も注目されるのは、$10,000 No-Limit Hold’em World Championshipで、毎年多くの参加者を集めています。
- サイドイベント: 通常、100個以上のサイドイベント(デイリーイベントやその他のプロモーションイベント)が行われ、これにはノーリミット・ホールデムや、ファントムブレイド、バウンティイベントなどが含まれます。
- 高額バイインイベント: 世界中のプロポーカープレイヤーが集まる高額バイインのイベントも数多くあり、$50,000以上のバイインを持つトーナメントもあります。
- 詳しいWSOP 2025のイベント情報は以下をご確認ください。







4. WSOP2025 おすすめの出場イベント
ハイローラー向けイベント
資金に余裕があり高額バイインのスリルを味わいたいプレイヤーには、以下のようなハイローラーイベントがWSOP2025で用意されています。
- $250,000 Super High Roller NLHE – WSOP史上最高額のバイインイベントで、世界トップクラスのプロが集結します。
- $100,000 High Roller NLHE – 高額NLホールデムイベント。2025年は$100kのPLOハイローラーも新設予定です。
- $50,000 Poker Players Championship (8種ゲーム) – ホールデム以外のポーカーも含む総合力勝負の名誉あるチャンピオンシップ。
- $50,000 High Roller Pot-Limit Omaha – 高額PLOイベント。2024年大会では$2百万超の優勝賞金が出ました。
- $25,000 Heads-Up NLHE Championship – 64人限定の一騎打ちトーナメントで、毎年エキサイティングな対戦が繰り広げられます。
これらハイローラーイベントは参加費が極めて高額なぶん、賞金も桁違いでプロ同士のハイレベルな戦いが楽しめます。資金に自信のある方や観戦目的のファンにとって見逃せない種目と言えるでしょう。
リーズナブルな注目イベント
初心者やレクリエーショナルプレイヤーでも気軽に参加でき、低~中額バイインでも盛り上がる人気イベントも多数あります。中でも以下のような大会はおすすめです。
- $300 Gladiators of Poker NLHE – 近年登場した超低額イベント。参加費わずか$300で、賞金総額は数百万ドル規模(2025年は総額$3百万保証)とコストパフォーマンス抜群。
- $400 Colossus NLHE – エントリー数1万9千人超えの巨大トーナメント。低予算でWSOPの大舞台を体験でき、2024年は優勝賞金が約50万ドルに達しました。
- $1,000 Mystery Millions NLHE – 謎のバウンティ賞金が魅力のイベント。誰でも抽選で最大$1,000,000のバウンティを当てるチャンスがあり、2024年大会では優勝者も$1,000,000を獲得しました。
- $1,500 Millionaire Maker NLHE – 優勝者に最低$1百万を保証する人気大会。2024年は約1万1千人が参加し、優勝賞金は$1,250,125に達しました。
- $1,000 Mini Main Event NLHE – メインイベントの簡易版。参加費1/10で同じ世界選手権の雰囲気を味わえ、2024年は優勝賞金約55万ドルが支払われました。
これらのイベントは参加費が比較的安価ながら参加者も非常に多く、少ない投資で高額賞金獲得の夢を見られる点が魅力です。初参加でも気負わず楽しめるので、自分の予算に合わせて挑戦してみると良いでしょう。
5. WSOP 2025 会場周辺のおすすめ飲食店

WSOP開催中は長時間のプレイが続くため、会場近くで手軽に食事ができるお店を知っておくと便利です。ラスベガスの物価は日本より高めですが、ストリップ周辺には安くて美味しいスポットもあります。
- In-N-Out Burger(リンクプロムナード店) – 西海岸発の人気ハンバーガーチェーンです。会場から徒歩圏のLINQプロムナード内にあり、本場アメリカのハンバーガーを安価(5~8ドル程度)で味わえます。
- エリスアイランド・カジノ&ブルワリー – ホースシューから東へ徒歩5分ほどの穴場ローカルカジノ。館内のレストランでは$9.99ステーキディナーが有名で、ボリューム満点かつ格安と評判です。自家製ビールも楽しめ、深夜まで営業しています。
- プラネットハリウッド併設「ミラクルマイル・ショップス」 – パリスホテルの向かいにあるショッピングモールで、フードコートや安価なレストランが充実しています。24時間営業のアールオブサンドイッチ(巨大サンドイッチが$7前後)や、ランチメニューが全品$5で有名なオーシャンワン・グリルなど、安く食事を済ませられるお店が多数あります。大会の合間に短時間で食事をとりたい時にも重宝するでしょう。
この他にも、ストリップ沿いにはタコス・エルゴルド(北側ストリップにある安ウマのタコス店)やデニーズ(24時間営業のファミレス)など、お財布に優しい飲食店が点在しています。水やスナック類はホテル近くのドラッグストアで調達しておくと節約になります。プレイ中の栄養補給もしっかり行い、長丁場に備えましょう。
6. WSOP 2025 に参加するなら知っておきたい豆知識

- エントリー登録は公式アプリで時短
WSOPでは事前にオンラインで大会エントリー手続きを済ませることができます。事前に専用サイトやアプリ(Bravo Poker Live https://www.bravopokerlive.com/venues/)に資金をデポジットし、モバイルから登録しておけば、会場で長蛇の列に並ぶことなく発券機で席券を印刷するだけで参加可能です。現地登録は開始直前だと数時間待ちになる場合もあるため、前日夜や早朝の空いている時間に済ませるか、オンライン登録を活用しましょう。特に人気の$1,500クラス大会などは混雑するので要注意です。
- 会場での節約術(ドリンクや防寒対策)
大会会場には無料の給水機(ウォーターサーバー)が各所に設置されています。マイボトルを持参すれば水を何度でも補充でき、販売されている小さなペットボトルを何本も買う必要がありません。また、大会会場内は冷房が非常に強く効いており長時間座っていると体が冷えるほどです。
上着や厚手のフーディーを持参して寒さに備えることをおすすめします。現地で急遽買おうとするとWSOP公式パーカーは$40以上するため、持ち込みで節約しましょう。さらに、軽食の持ち込みも一つの手です。バーやチョコレートなど簡単に摂れるおやつを用意しておけば、休憩時間に高額な売店の食べ物を買わずに済みます。
- 初心者向け現地での動き方
初めてWSOP会場に行く場合、そのスケールに圧倒されるかもしれません。事前に会場マップを確認し、自分の参加イベントのテーブルセクション(例:Paris会場かHorseshoe会場か)を把握しておきましょう。開始時間には余裕を持って到着し、分からないことは近くのスタッフに尋ねる遠慮のなさも大切です。大会途中の休憩時間は一斉にトイレや売店が混み合うので、早めに行動するか、混雑を避ける工夫をすると良いでしょう。何より世界最大のポーカー祭を楽しむ気持ちを忘れずに、リラックスして臨んでください。
7. 日本からラスベガスへのアクセス

フライト情報(直行便・経由便)
日本(東京など)からラスベガスへの直行便は現在運航されていません。そのため、通常はアメリカ本土の主要都市で乗り継ぐ必要があります。一般的なルートはロサンゼルス(LAX)やサンフランシスコ(SFO)経由で、東京からロサンゼルスまで約10~11時間、乗り継ぎ後にロサンゼルスからラスベガスまで約1時間強のフライトとなります。
他にもシアトル、ダラスなどを経由する航空券や、大韓航空を利用してソウル経由でラスベガス入りするルートなどもあります。所要時間は乗継時間によりますが、全行程でおよそ15~20時間前後を見込んでおきましょう。航空券は早めの手配で安く入手できる場合があります。
空港から会場までの移動手段: ラスベガスの玄関口であるハリー・リード国際空港(旧称マッカラン空港)からWSOP会場(ストリップ中心部)までは、距離にして約5km、車で15分程度の近さです。移動手段はいくつかあります。
- タクシー: 空港到着出口から24時間利用可能で、ストリップ地区への料金は定額制です。ホースシュー/パリス付近で概ね$22~$30程度(ゾーンによる固定運賃)と案内されています。別途チップ(目安15%程度)が必要です。荷物が多い場合や深夜到着でも安心の手段ですが、週末夜は空港のタクシー待ち列が長くなる場合があります。
- ライドシェア(Uber/Lyft): スマホの配車アプリで呼べる車で、料金は時間帯によりますがおおよそタクシーと同程度($20~$25前後)です。空港のライドシェア乗り場(ターミナル1駐車場内など)まで歩く必要がありますが、ホテルの正面入口まで直行でき便利です。
- シャトルバス: 空港発着のホテル直行シャトル(乗合バン)も利用できます。所要時間は各ホテルに順次停車するためタクシーより長めですが、片道約$15(往復で$30程度)と一人旅には割安です。到着ロビーにあるシャトル受付カウンターでチケット購入が可能です。
- レンタカー: 空港にはレンタカー各社のセンターがあります。レンタカーを借りれば周辺観光にも便利ですが、ストリップ地区の駐車場はホテル宿泊者以外有料(自家用車の短距離利用には不向き)で渋滞も多いため、ポーカー目的だけなら車が無くても支障ありません。観光ドライブの予定がある場合に検討すると良いでしょう。
空港到着からホテルまでは地理的に近く移動は比較的スムーズです。初めてラスベガスに訪れる際は、「タクシーまたは配車サービスでホテルへ直行」が安心で手軽な方法と言えます。事前にホテル名と住所をメモしておき、運転手に伝えるとスムーズです。ぜひ万全のプランでラスベガス入りし、WSOP参戦の旅を楽しんでください!
ライター情報

SAI(KITAGAKI)
大阪在住、WEBライター歴10年のフリーランスライター。WSOP2023のdaily tournamentで2回のインザマネーの他、関西を中心に大型イベント、店舗イベントで入賞多数。
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