近年、世界中でポーカー人口が増加しており、莫大な賞金が用意された大会が各地で開催されています。日本でもポーカーの人気は徐々に高まっており、大規模な大会が開催されるようになりました。そして、国内における主要な大会のひとつがAJPC(全日本ポーカー選手権)です。本記事では、AJPCがどのような大会なのか、概要や賞金額、参加方法などについて詳しく解説していきます。
AJPCはどんな大会?
AJPC(全日本ポーカー選手権)は、競技ポーカーの普及と日本人プレーヤーの育成を目的としたポーカー大会です。この大会は、日本においてポーカーを広く紹介し、国際大会で活躍できる日本人プレーヤーを育成するために設立されました。また、日本で世界規模のポーカー大会を開催するための運営方法の標準化や、高齢化社会におけるシニア世代への新しい趣味や生きがいとして、ポーカーの普及に貢献することも目指しています。
AJPCは複数のカテゴリーで構成されており、メイン、レディース、シニア、ジュニアなどの各トーナメントが開催されます。これらのトーナメントでは、世界大会への出場権を含むさまざまな賞品が用意されており、毎回白熱した戦いが繰り広げられています。
また、AJPCは無料で参加可能な予選トーナメントとメイントーナメントがあり、メイントーナメントには予選で入賞したプレーヤーや日本ポーカー協会から推薦されたプレーヤーが参加できるという仕組みです。
優勝すれば世界大会への出場権や渡航費の援助を受けられるため、自分の実力を試してみたい方はぜひ出場を検討してみてください。
AJPCで開催されているトーナメント
AJPCでは、メインイベントも含めて4つのトーナメントが開催されています。
AJPCメイントーナメント
AJPCメイントーナメントは、2007年から始まったメインイベントです。メイントーナメントには、予選で入賞したプレーヤーや日本ポーカー協会から推薦されたプレーヤーが出場できます。
優勝者には、WSOP(World Series of Poker)のメインイベント出場権(1万ドル相当)、ホテル宿泊や交通費を含む旅行券などが贈られます。これに加えてトロフィーやブレスレット、翌年のAJPCメイントーナメントへの出場権も授与されるため、日本中のポーカープレーヤーが注目するイベントです。
なお、WSOPの概要については以下の記事で詳しく解説しておりますので、あわせて参考にしてみてください。
AJPCレディーストーナメント
AJPCでは、女性のみが参加できるレディーストーナメントも開催されています。女性プレーヤーたちが自らの技術と戦略を競い合い、毎年激戦が繰り広げられているトーナメントです。
AJPCレディーストーナメントの特徴として、参加者は東京と大阪で開催されるDAY-1のトーナメントを勝ち抜く必要があります。例えば、2020年のトーナメントでは、DAY-1東日本に77人、DAY-1西日本に50人の計127人が参加しました。これらの参加者の中から一定数のプレーヤーがDAY-2へ進出し、ファイナルテーブルへの出場権を賭けて戦うという流れです。
優勝者には、海外で開催される「AJPC ASIAN CIRCUIT 」のメインシートや賞金、翌年のメイントーナメント出場権が授与されます。
AJPCシニアトーナメント
AJPCシニアトーナメントは、50歳以上のプレーヤーを対象としたトーナメントです。2020年のAJPCシニアトーナメントでは、東日本と西日本のDAY-1に合計130人が参加しました。この中からDAY-2へ進出した10人のプレーヤーのうち、8人がファイナルテーブルに進出しています。ファイナルテーブルでは約5時間の熱戦の後、優勝者が決定しました。
AJPCシニアトーナメントは、ポーカーを日本で普及させるとともに、世界規模の大会で活躍できる日本人プレーヤーを育成することを目的としています。また、高齢化が進む現代の日本において、シニア世代にポーカーを趣味として提供することも重要な目的です。
AJPCジュニアトーナメント
AJPCジュニアトーナメントは、17歳以下の若手ポーカープレーヤーを対象としたトーナメントです。このトーナメントは、若い才能の発掘と育成を目的とし、日本国内でのポーカーの普及とプレーヤーの成長に貢献しています。
AJPCジュニアトーナメントも東日本と西日本で予選が分けられており、参加者はその予選を勝ち抜かなければなりません。2022年の大会では、予選に75人のプレーヤーがエントリーし、最終的に7人が決勝に進出しました。このトーナメントでは賞金は出ませんが、入賞者にはトロフィーと順位に応じた図書券などが授与されます。
AJPCジュニアトーナメントは、日本のポーカーシーンをリードする将来のスター選手を発見し、育成するための場として重要な役割を果たしています。
AJPCの開催日程
AJPCは国内のトーナメントだけでなく、海外でも開催されています。2023年は、以下の年間スケジュールで開催されました。
日程(2023年) | 大会 |
1月28日〜1月29日 | AJPC SUPER CUP |
2月28日〜3月13日 | AJPC PRIME HONGKONG |
3月17日〜3月26日 | AJPC SAMURAI CIRCUIT TAIWAN |
5月2日〜5月8日 | AJPC SAMURAI CIRCUIT INCHEON |
8月 | AJPC SAMURAI CIRCUIT SEOUL |
10月 | AJPC SAMURAI CIRCUIT TAIWAN |
11月 | AJPC2023 全日本ポーカー選手権 |
12月 | AJPC SAMURAI CIRCUIT INCHEON |
このように、年間を通じてさまざまイベントが開催されています。各予選の詳細や会場などの情報については公式サイトで随時更新されるため、チェックしておきましょう。
AJPC公式サイト:https://www.ajpc.jp/
AJPCの賞金額
AJPCの賞金額は、他の主要大会と比べるとあまり高くはありません。しかし、優勝者はWSOPへの出場権や渡航費の援助を受けることができるため、価値はかなり高いといえるでしょう。AJPC2022メイントーナメントの賞金額や賞品は以下のとおりとなっています。
順位 | 賞金 | 賞品 |
優勝 | 20万円 | ・WSOP2023メインイベント出場権・ラスベガスホテル宿泊(7泊分)・ブレスレット・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
2位 | 50万円 | ・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
3位 | 15万円 | ・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
4位 | 10万円 | ・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
5位 | 5万円 | ・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
6位 | 4万円 | ・トロフィー・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
7位・8位 | 3万円 | ・AJPC2023メイントーナメント出場権 |
賞金額や賞品は毎年異なるため、最新の情報は公式サイトをチェックしてみてください。
AJPCの参加方法・参加費用
AJPCには、参加資格を満たす方なら誰でも参加可能です。公式サイトで1次予選・2次予選の場所と時間を確認し、エントリーを行います。
エントリー後、PLAYERS+アプリにて、予選開催の約3日前に電子チケットが発行されます。このアプリは海外渡航費の管理にも使えるため、事前にダウンロードしておきましょう。なお、予選に参加できるのは1回だけで、複数回参加すると無効となるため注意してください。
また、AJPCの参加費は無料です。しかし、1次予選では5,000円をアソシエイトクラブに支払う必要があります。これは日本ポーカー協会が徴収するものではなく、場所代として必要な費用です。そのため、メインイベントのチケット所有者は5,000円でAJPCに参加できます。気軽に参加することができるため、実力を試したい方はぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は、AJPCの概要や賞金額、参加方法などについて解説しました。AJPCは予選の場所代だけで参加することができ、優勝者にはWSOPへの出場権が与えられるという魅力的な大会です。また、レディーストーナメントやシニアトーナメントも開催されており、幅広い方が楽しめます。まずは公式サイトで予選日程を確認し、本戦出場を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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