ポーカー人口やポーカーを楽しめる施設が急速に増加している昨今において、ポーカーの大会は世界中で盛り上がりをみせています。そして、ポーカーの主要大会でタイトルを獲得することは、多くのプレイヤーが目指している目標ではないでしょうか。そこで、今回は国内と海外で開催されているポーカーの主な大会について紹介していきます。ポーカープレイヤーであれば絶対に知っておきたい大会ばかりなので、ぜひとも参考にしてみてください。
ポーカーの大会への参加方法
ポーカーの大会への参加方法は、主に以下の2パターンがあります。
- バイイン(参加費)を支払って出場する
- アミューズメントカジノやオンラインで開催されているサテライト(予選)を勝ち抜き、参加権利を獲得する
参加方法は大会によって異なり、サテライトを勝ち抜いて参加権利を得るしかないという場合もあります。ポーカーの大会に出場したい方は、参加方法を公式サイトで確認しておきましょう。
【国内】ポーカーの主な大会5選
国内においても、さまざまなポーカーの大会が開催されています。ここでは、特に規模の大きな大会を5つ紹介していきますので、ポーカーが好きな方は必ず抑えておきましょう。
JOPT(Japan Open Poker Tour)
JOPTは、2011年から開催されている歴史ある大会で、海外にも認知されている国際的な大会のひとつです。常時10万人がアクセスしているオンラインポーカー「GGPoker」と正式に提携しており、国内最大の大会となっています。
JOPTは、参加費を支払って大会に直接参加する「ダイレクトバイイン」を認めておらず、サテライトを通過した実力者だけが参加できます。各地のアミューズメントカジノで開催されているトーナメントで入賞することによって、参加権利を得ることが可能です。また、GGPokerで開催されるオンライントーナメントで入賞することでも、参加権利を得ることができます。
JOPTで入賞したプレイヤーは、海外の大会出場費や渡航補助などのスポンサードを獲得することができ、選手契約を結ぶことが可能です。サテライトを勝ち抜き、全ポーカープレイヤー憧れのタイトルを目指してみてはいかがでしょうか。
AJPC(ALL JAPAN POKER CHAMPIONSHIP)
AJPCは2007年から開催されている、国内最大級の大会です。以前は無料で参加することができていましたが、現在はチケットサテライト形式となったため予選を通過しなければなりません。しかし、AJPCに参加するためのチケットは多く配布されているため、多くのプレイヤーにチャンスがある大会といえるでしょう。
AJPCの優勝者には約400万円相当の賞品が贈られ、そのなかには世界最大の大会である「WSOP」のメインシートや、ラスベガスでの宿泊券なども含まれています。賞金だけでなく、世界大会へと挑戦する権利が得られることは、AJPCの魅力といえるでしょう。
また、AJPCはメイントーナメントだけでなく、レディーストーナメントやジュニアトーナメント、シニアトーナメントも開催されています。子どもから大人まで、幅広い層が参加できる点はAJPCならではの見どころです。
WPT JAPAN(World Poker Tour Japan)
世界三大ポーカー大会のひとつである「WPT(World Poker Tour)」が、2018年から日本でも開催されています。WPT JAPANが開催される都市には、毎年多くのポーカーファンが集まるため、ポーカープレイヤーなら必ず知っておきたい大会です。
WPT JAPANに参加するには、各地のアミューズメントカジノで開催されるサテライトを勝ち抜くか、日本ポーカー連盟から推薦してもらう必要があります。サテライトはライブだけでなくオンラインでも開催されているため、都合の良い方法で参加権獲得を目指しましょう。
また、WPT JAPANで優勝すると、賞金だけでなく海外で開催されるWPTへの参加権も得ることが可能です。世界大会で優勝すれば数億円もの賞金を獲得できるため、夢のある大会となっています。
SPADIE POKER LEAGUE
SPADIE POKER LEAGUEは、ポーカープレイヤーの登竜門として知られる大会で、参加権利が比較的入手しやすいことから初心者~中級者向けの大会となっています。また、取得した参加権利数によって、大会スタート時のスタックが20,000~50,000点の間で変動することが特徴です。そのため、アミューズメントカジノによく行く方は、より多くの参加権利を得てから大会に臨むといいでしょう。
なお、SPADIE POKER LEAGUEを勝ち抜いたプレイヤーは、決勝の「SPADIE FINAL」に出場することができます。そしてSPADIE FINALで優勝すれば、海外の大会にも挑戦することが可能です。
実際に、第2期SPADIE POKER LEAGUEの優勝者は、マカオで開催された「ACOP warm-up」でも見事優勝し、賞金2,000万円以上を獲得しました。アミューズメントカジノで参加した数千円のゲームから、最終的に2,000万円以上の賞金獲得につながる可能性があることは、ポーカーならではの醍醐味といえるでしょう。
MASTERS S-1
MASTERS S-1は「日本からWSOPメインイベントのファイナリストへ」をコンセプトに、2009年に設立されたポーカーの大会です。MASTERS S-1には予選がないため、スタート時点のスタックは全員同じであることが特徴です。
あまりアミューズメントカジノに行かないという方でも、MASTERS S-1であれば権利数がスタックに影響することはないため、多くのプレイヤーに優勝のチャンスがあります。
また、MASTERS S-1は3位までの入賞者に対して、WSOPメインイベントの参加権利が与えられます。多くの大会では優勝者にしか与えられない権利ですが、上位3名にその権利が与えられるという点は、MASTERS S-1の大きな魅力といえるでしょう。
【海外】ポーカーの主な大会5選
世界各国でポーカーの大会が開催されていますが、世界大会ともなると莫大な賞金が用意されています。この記事では、特に有名な大会を5つピックアップしましたので、詳しく見ていきましょう。
WSOP(World Series of Poker)
WSOPは、1970年から開催されているポーカーの大会で、世界で最も権威のある大会です。その年の「世界一のポーカープレイヤー」を決定するため、最高の名誉と莫大な賞金を求めて世界中からプレイヤーが集結します。
WSOPは、10,000ドル(約135万円)の参加費を支払えば誰でも参加することが可能です。参加費は高額となっていますが、賞金も莫大な額となっており、年によっては優勝賞金が10億円を超えることもあります。なお、WSOPのメインイベントには、1,000~3,000ドルでエントリーできる「サテライト予選」を勝ち抜くことでも参加可能です。
2013年にはアマチュアのクリスマネーメイカー氏が、たった1万円でサテライト予選を勝ち抜きました。そしてメインイベントで見事優勝を果たし、約2億7,000万円もの賞金を獲得したのです。これ以降、WSOPへの参加者は大幅に増加し、賞金の総額も上昇していきました。
WSOPのメインイベントで優勝した日本人はまだいませんが、2019年には名和大貴氏が25位という成績をおさめています。サブイベントでは日本人の優勝者が複数出ているため、日本人がメインイベントを制する未来も、そう遠くはないかもしれません。
WPT(World Poker Tour)
WPTは、WSOP(World Series of Poker)とEPT(European Poker Tour)に並ぶ、ポーカー世界三大タイトルのひとつです。年間を通して世界各地で開催されており、2018年からは日本でもWPT JAPANとして開催されています。
2022年にラスベガスで行われたチャンピオンシップには2,960人の実力者が参加し、優勝賞金は約5億円となりました。また、WPTは開催される地域によって賞金の規模や参加費が異なることが特徴です。
ポーカーの世界三大タイトルのうち、日本でも開催されている大会はWPTのみとなっています。全国のポーカープレイヤーが注目する大会であるため、まずはサテライトを勝ち抜いて出場を目指しましょう。
EPT(European Poker Tour)
EPTは、WSOPとWPTにならぶ世界三大ポーカー大会のひとつであり、世界中のポーカープレイヤーが優勝を目指している大会です。元々はWPTのスピンオフとして開催されていた大会でしたが、現在はテレビやインターネットでも中継され、世界中から注目される大会へと発展しました。
また、EPTには参加費5,000ユーロ(約70万円)を支払うことで、誰でも参加することが可能です。そのほか、国内の大会やオンラインカジノ「PokerStar」で開催される予選を勝ち抜いた方も出場することができます。
年によっては賞金総額が2億円を超えることもあり、2021年に開催されたEPTの優勝者は、賞金約9,800万円を手にしました。一夜にしてこれほどの賞金を獲得できるチャンスがあるのは、ポーカー世界大会ならではの醍醐味といえるでしょう。
ACOP(Asia Championship of Poker)
ACOPはアジア最大級のポーカーイベントであり、世界中からプロのプレイヤーが集まる大会です。マカオのCity of Dreams Casinoにあるポーカールーム「PokerStars LIVE Macau」で開催され、アジアNo.1のタイトルを賭けた戦いが行われています。
メインイベントの参加費は10万香港ドル(約170万円)と高額ですが、優勝賞金は日本円にして約1億円となっている点が魅力です。過去にはEPTでの優勝経験があるスティーブ・オドワイヤー氏も参加したことから、世界中から注目を集めています。
APT(Asian Poker Tour)
APTはアジア各国で開催されている、ポーカーの世界大会です。2023年2月にはベトナムのハノイで開催され、優勝者は約1,600万円の賞金を獲得しました。
なお、APTは日本でも開催されることがありますが、APT JAPANでは賞金が出ないことに注意が必要です。「ポーカーの世界大会に参加したいけれど、大会のために欧米まで行くのは難しい」という方は、まずはAPTのようなアジア圏で開催されている大会から出場してみてはいかがでしょうか。
ポーカーの大会が日常的に開催されている場所はある?
ここまで紹介してきた大会は、どれも参加人数や賞金の規模が大きな主要大会です。では、初心者の方でも気軽に参加できるような、小規模な大会はあるのでしょうか。
これについては、各地のアミューズメントカジノで日常的に大会が開催されています。参加費も3,000円前後が目安となっているため、初心者の方が腕試しをするのにもってこいといえるでしょう。
また、オンラインポーカーでも大会は開催されています。参加費が無料の場合もあるため、積極的に参加して経験を積みましょう。なお、以下の記事ではおすすめのポーカーアプリを多数紹介しておりますので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ
今回は、国内や海外で開催されているポーカーの大会について、その概要や参加方法などを紹介してきました。ポーカー人口が年々増加しているため、今後は大会の規模や賞金額も更に上昇していくことが予想されます。一夜にして人生が激変する可能性があるポーカーは、非常に夢のあるゲームです。まずはアミューズメントカジノやオンラインポーカーで経験を積み、いずれは世界大会への出場を目指してみてはいかがでしょうか。
なお、以下の記事では「ポーカーの大会で戦うときのコツ」なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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