ポーカーは、それぞれのプレイヤーがお互いに心理を読み合い、駆け引きが行われる奥深いゲームです。しかし、ポーカーをやってみたいと思っていても、賭け方が分からずに始められないという方もいるのではないでしょうか。
ドラマや映画のようなポーカーを想像すると、難しいという印象はつきものです。実際には、ポーカーはそれほど難しいゲームではなく、だれでも気軽に参加できます。
今回は、ポーカーの賭け方のコツや初心者が覚えておくべきルール、基本的なゲームの流れをご紹介します。
ポーカーの基本的なルール
ポーカーの賭け方を知る前に、押さえておきたい基本的なルールからみていきましょう。
ゲームに勝つためにも基礎知識を覚えておくことは大切です。ゲームのやり方を覚えたあとも繰り返し確認しましょう。
ポーカーのプレイ人数は2人~10人で行う
ポーカーは、1テーブルに最低2人のプレイヤーがいれば始められ、最大10人まで参加できます。家族や友人との集まりなど、大人数でも遊べるゲームです。
とはいえ、プレイヤーが多くなるほど1ゲームにかかる時間は長くなります。テンポ良く遊びたい方は、2~6人程度で遊ぶのをおすすめします。
トランプ1セットを準備する
ポーカーはトランプを使い、手札と場にあるカードの役の強弱を競って遊ぶカードゲームです。ポーカーの役を作るのに必要なのは、トランプ1組の合計52枚のカードです。ジョーカーは、すべての数字に代用できる「ワイルドカード」として活用できるものの、基本的には除外してゲームを始めます。
ポーカーの役を確認する
ポーカーの中でも主流なテキサスホールデムでは、手札2枚と場にある5枚の計7枚のカードから5枚を使って「役(ハンド)」を作り、強さを競い合います。カードのスーツ(※)と数字の組み合わせによって10種類の役があるので覚えておきましょう。
基本的な組み合わせは、次の表のとおりです。強さの順に記載してあるので、迷ったら確認してみてください。成立条件だけでも押さえておけば、プレイしながら覚えられます。
(※)スーツとはスペードやハートなど、カードの絵柄を指す
役 | 成立条件 |
ロイヤルストレートフラッシュ | 同じスーツで、最も強いカードの数字が連続している 例:スペードの10・J・Q・K・A |
ストレートフラッシュ | 同じスーツで、カードの数字が連続している 例:ハートの4、5、6、7、8 |
フォーカード | 同じ数字のカードが4枚揃っている。スーツは関係ない 例:8、8、8、8、4 |
フルハウス | 同じ数字のカードが3枚と、別の数字でカードが2枚揃っている 例:7、7、7、J、J |
フラッシュ | すべてのカードが同じスーツで揃っている。数字は関係ない 例:ハートのQ、7、J、9、4 |
ストレート | 5枚のカードの数字が連続している。スーツは関係ない 例:4、5、6、7、8 |
スリーカード | 5枚のうち3枚が同じ数字で揃っている。スーツは関係ない 例:7、7、7、4、J |
ツーペア | 5枚のうち同じ数字のペアが2つできている。スーツは関係ない 例:7、7、K、4、K |
ワンペア | 5枚のうち同じ数字のペアが1つできている。スーツは関係ない 例:K、K、4、8、9 |
ノーハンド(ブタ) | 数字もスーツも揃っていない 例:スーツが統一されていないK、9、4、8、Q |
ポーカーゲームの流れ
ポーカーには9種類のゲームがありますが、今回はその中でも主流なテキサスホールデムのルールを解説します。前述したように、テキサスホールデムはプレイヤー毎に配られた2枚のカードと、プレイヤー全員が共有する公開されたコミュニティカード5枚の合計7枚から5枚を選んで役を作り駆け引きを行います。
ゲーム開始前に「親」を決め、テーブルを左回りに進行します。それぞれ4つのラウンドに分かれているので、流れを覚えておきましょう。
・プリフロップ(1回目のベッティング)
手元に2枚のカードが裏向きで配られた状態で、チップを賭けてゲームに参加するか決める。
・フロップ(2回目のベッティング)
ボードに全員が見えるようにカードが3枚置かれる。手札とボードに並んだ3枚のカードから役ができるか確認し、チップを賭けてゲームに参加するか決める。
・ターン(3回目のベッティング)
ボードに追加で1枚のカードが置かれる。手札とボードに並んだ4枚のカードから役ができるか確認し、チップを賭けてゲームに参加するか決める。
・リバー(4回目のベッティング)
ボードにさらに1枚カードが置かれる。手札とボードに並んだ5枚のカードから役ができるか確認し、チップを賭けてゲームに参加するか決める。
リバーまで進行した後、複数のプレイヤーが残っているときは、ショーダウンで手札を公開します。このとき最も強い役をもっているプレイヤーの勝利です。
ゲームが進行していく中で強い役が作れないと判断したプレイヤーは降りていきます。リバーまでいかずに残りのプレイヤーが1人になるケースもあります。その場合はそこでゲームが終了し、残ったプレイヤーが自動的に勝者となります。
なお、ポーカーの種類や基本的なルールについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
ポーカーの賭け方6選
それではポーカーの賭け方をみていきましょう。
ゲーム中にプレイヤーが賭けるかどうか判断することを「アクション」といいます。アクションには次の6種類があるので覚えておきましょう。
1.コール
コールとは、ゲームへの参加意思を示すアクションです。手札とボードに置かれたカードを見て「勝てそうだ」と判断した場合に行われます。コールする場合は、先にチップを出したプレイヤーと同額のチップを賭ける必要があります。
例えば、1人目のプレイヤーが10ドルをベットした場合、コールするには同額の10ドルをベットする必要があります。手札や場の状況によっては、コールしない方が良いケースもあるので慎重な判断が求められます。
2.ベット
ベットとは、ゲームでチップを賭ける行為を指します。各ラウンドで初めてのベットはオープニングベットとも呼ばれています。
3.レイズ
レイズとは、前のプレイヤーよりもチップを上乗せして賭けるアクションです。強い役が揃っているときに使われます。例えば、1人目が10ドルをベットしたとすると、20ドルをベットすることです。
レイズはチップを吊り上げる行為なので、周りのプレイヤーに強い役が揃っていることをアピールできます。
4.フォールド
フォールドは、ゲームに参加しない意思を表示するアクションです。「ドロップ」や「ダウン」とも呼ばれています。フォールドは基本的に手札が弱いときや、勝てそうにないと判断したときの選択肢です。
5.チェック
チェックとは、チップを掛けずに次のプレイヤーにパスするアクションをいいます。自分の前のプレイヤーが誰もベットしなかったときに選択できます。周りのプレイヤーの動向を様子見したいときや、チップを賭けずに次のカードを確認したいときに活用できます。
6.オールイン
オールインは、そのときに自分が持っているすべてのチップを賭けるアクションです。自分の手元の役が強いときにオールインするのが一般的です。
また、手持ちが少なく、コールの額に足りない場合もオールインすればゲームに参加できます。
ポーカーの賭け方のコツ3選
ここではポーカーにおける賭け方のコツをみていきましょう。
ポーカーでは心理的な読み合いが勝負を分けます。むやみに賭けても、勝率は上がりません。チップを失わないためにも、初心者は賭け方のコツを知り、安定して勝てる工夫を凝らす必要があります。
ほかのプレイヤーを観察する
チップを賭けてゲームに参加するかどうかを判断するためには、周りのプレイヤーをしっかり観察しましょう。相手の態度や表情、仕草からプレイスタイルを読み取る必要があります。プレイスタイルはプレイヤーごとにさまざまで、役が弱くてもゲームに参加してくるプレイヤーもいれば、強い役が揃っていなければゲームに参加しないプレイヤーもいます。乗せられるままにゲームに参加すると勝率が下がってしまうので、相手のプレイスタイルを読み解くことが大切です。
駆け引きを上手く行う
ポーカーは駆け引きを楽しむ知的なゲームです。自分の役が弱いことからといって、ゲームに参加できないということはありません。「ポーカーフェイス」という言葉があるように、自分の感情を表に出さないようにコントロールするのが勝率を上げるポイントです。
ときには、相手をだます「ブラフ」も必要です。自分の役が弱くても強気に振る舞い、相手のミスやフォールドを誘いましょう。
勝てそうにないときは迷わずフォールドする
役が強くないときに無理に勝負しても勝率は上がりません。手札が明らかに弱いときや勝てそうにないときは、フォールドするのもひとつの手段です。
どんな手札でもフォールドせずにコールし続けると、ゲームに参加するためのチップがなくなるリスクがあります。初心者の場合はできるだけ多くのゲームに参加して経験を積む必要があるため、状況に応じてゲームに参加しないのも戦略です。
まとめ
ポーカーはチップを賭けると緊張感が高まり、勝負へのモチベーションが上がります。ポーカーの駆け引きを楽しむのに欠かせない要素といえます。正しい賭け方を理解してポーカーにチャレンジしてみましょう。
ポーカーの役やルール、賭け方はそれほど難しくないため、基礎を押さえれば誰でもゲームに参加できます。経験を積んで勝率が上がると、ポーカーをより楽しめるようになります。ポーカーに興味がある方は、今回の記事を参考にしてポーカーをプレイしてみてはいかがでしょうか。
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