ポーカーは、基本的なルールがシンプルでプレイしている内に覚えられるため、初心者でも楽しめます。とはいえ、「ルールを知っているものの、なかなか勝てない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初心者が習得しておくべき、ポーカーの基礎知識を紹介します。初心者から中級者へステップアップしたい方は、参考にしてみてください。
ポーカーとはどのようなゲームか
まずは、ポーカーがどのようなゲームかみていきましょう。ルールだけでなく、ゲームそのものをよく知ると、ポーカーをより楽しめます。
不完全情報ゲーム
ボードゲームには、完全情報ゲームと不完全情報ゲームの2種類があります。ポーカーは相手の手札を推察しながら戦う、不完全情報ゲームです。強い役でも負けるときがあり、一方で最も弱い役でも勝てるチャンスがあるため、数学的な考察とともに心理戦の側面が強いといえます。
完全情報ゲーム(将棋、チェス) | カードや駒の情報がすべて開示されるゲーム |
不完全情報ゲーム(ポーカー、麻雀) | カードや駒の情報の1部しか開示されずに進行するゲーム |
ポーカーの種類
ポーカーには、いくつかの種類があります。代表的なポーカーの種類とその特徴をみていきましょう。
ポーカーの種類 | 特徴 |
ドローポーカー | 配られた手札を任意で数枚チェンジして役を作る。 |
スタッドポーカー | 手札の1部を開示してゲームする。 |
フロップポーカー | プレイヤーに配られた手札以外に、共通して使える「コミュニティカード」も使う。「テキサスホールデムポーカー」が代表的。 |
なお、ポーカーの種類については、以下の記事で詳しく解説しています、あわせて参考にしてみてください。
マナー
ポーカーには、独特のマナーがあります。たとえば、チップを複数のアクションでベットする「ストリングベット」はNG行為です。ゲーム中に人のプレイに口を出すのもマナー違反にあたります。
ショーダウンでもったいぶってゆっくりとカードを公開する「スローロール」や、ほかの人のカードをのぞく行為もまわりに迷惑をかけるため、マナーを守って遊びましょう。
役
ポーカーは、手札で役(ハンド)を作り、強さを競うゲームです。10種の役をみていきましょう。
- ハイカード
- ワンペア
- ツーペア
- スリーカード
- ストレート
- フラッシュ
- フルハウス
- フォーカード
- ストレートフラッシュ
- ロイヤルストレートフラッシュ
ポーカーの役や強さについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
初心者が理解しておきたいポーカーのルール
それでは、初心者が理解しておきたいポーカーのルールをみていきましょう。ここでは、最もポピュラーな「テキサスホールデム」のルールを解説します。
テキサスホールデムのルール
テキサスホールデムポーカーでは、52枚のトランプを使います。手札2枚とコミュニティカード5枚の計7枚から、5枚のカードを選んで作った役の強さを競うゲームです。
同じ役の場合は、数字の強さで勝敗を判断します。カードは2が最も弱く「2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、A」の順で強くなります。
アクション
チップを賭けたりゲームから降りたりすることを「アクション」と呼びます。いくつかの種類があるので、初めは次の8つを覚えてみましょう。
用語 | 解説 |
ベット | 自分のチップを賭ける |
コール | 前のプレイヤーと同額のチップを賭ける |
チェック | アクションをせずに次のプレイヤーに回す |
レイズ | 前のプレイヤーよりも多くのチップを賭ける |
リレイズ | レイズの後にさらにレイズしてチップをつり上げる |
フォールド | ゲームを降りる |
オールイン | 手持ちのチップをすべて賭ける |
チョップ | 引き分ける |
ポジション
テーブルに座り、アクションする順番を「ポジション」と呼びます。テキサスホールデムポーカーでは大きく4つに分かれていて、参加人数によってさらに細分化されます。
ポジションによって有利・不利があるので、順番を押さえておきましょう。
大きなポジション | 細分化したポジション | 解説 |
ライブブラインド | ビッグブラインド(BB) | スモールブラインド(SB)最低掛け金の全額の強制ベットが求められる | 最低掛け金の半額の強制ベットが求められる
アーリーポジション | アンダーザガン(UTG) | 参加人数によってUTG1が増える | ゲーム序盤にアクションを起こす、比較的不利なポジション
ミドルポジション | ミドルポジション(MP) | 参加人数によってMP1、MP2が増える | ゲーム中盤に位置するポジション
レイトポジション | カットオフ(CO) ディーラーボタン(BTN) | ハイジャック(HJ)BTNの次に有利なポジション ディーラーボタンが配られ、最後にアクションする最も有利なポジション | ゲーム終盤でアクションを起こす、比較的有利なポジション
ポーカーのポジションの詳細については、こちらの記事で解説しています。あわせてチェックしてみてください。
初心者必見!ポーカーのやり方
ここでは、ポーカーのゲームの基本的な流れを紹介します。
ゲーム開始前の流れ
最初に、テーブルの空いている席に座りましょう。席が決まったらディーラーボタンの位置を決めて、ブラインドのSBとBBに強制ベットを求めます。
準備が済んだら、いよいよゲームの始まりです。
ゲームの一連の流れ
ゲーム開始後の流れをみていきましょう。ほかのプレイヤー全員が降りれば、自動的に残っているプレイヤーの勝利です。
2枚の手札が配られたらUTGからアクションし、ゲームへの参加を決める
コミュニティカード3枚を表に返し、SBからアクションしてテーブルを1巡する
コミュニティカードの4枚目を表に返し、テーブルを1巡する
コミュニティカードの5枚目を表に返し、テーブルを1巡する
残ったプレイヤーが手札を公開し、勝敗を決める
ポーカー初心者にありがちな5つのミス
最後に、初心者が強くなるために知っておきたい注意点を解説します。
ポジションを無視する
ポーカーでは、アクションが遅いポジションほど情報が増え、勝率が高まります。有利なポジションならゲームに参加しやすく、アクションが早いと不利になりやすいので注意しましょう。
攻撃的すぎる
初心者は積極的になるあまりに、ゲームを降りる適切なタイミングを逃しがちです。
惜しげもなくチップを使うルースなプレイ(ルース・スタイル)は、初心者向きとはいえません。相手のハンドが強いと予想される場合は大きな賭けに出ず、堅実なプレイを意識しましょう。
仕草でハンドを読まれる
ポーカー上級者は、相手の仕草や目の動きから、相手プレイヤーのハンドを予想します。「テル」と呼ばれる相手のしぐさや癖からハンドを読む技術です。さらに、「リバーステル」と呼ばれる相手を混乱させる演技でハンドの偽装もできます。
初心者は「カモ」にされやすいため、不利なときでも不機嫌さや落ち込んだ様子を見せないように注意しましょう。
テーブルの人数を無視する
ハンドの価値は、残っているプレイヤーの数とともに減少します。人数が多いときは、より強い役を持つプレイヤーが残っていると判断できるため、ゲームを降りる見極めが大切です。
ベット時の所作を誤っている
ポーカーでは、アクションを起こすときに発声するのがマナーです。黙ってチップをかける「シングルチップベット」や、2枚以上のチップをバラバラに出す「ストリングベット」もマナー違反なので、気をつけましょう。
限度を超えたベットをする
適切なベット額でなければ、相手プレイヤーは自分の思い通りのアクションを起こしてくれません。ゲーム中の賞金をプールしたポット以上のチップをかける「オーバーベット」と呼ばれる戦略はあるものの、初心者向きではありません。
どんな目的でベットしているかを考慮して、ベッド額を判断しましょう。
まとめ
解説本やYouTubeの動画を活用すれば、ポーカーのルールや戦略を独学できます。とはいえ、ポーカーは実践あるのみです。今より上達したい初心者は、気軽に参加できるオンラインポーカーで経験を積みましょう。
もっと強くなりたい人や、初心者を脱却したい人は、ぜひアミューズメントカジノに出かけて、ライブでのゲームも楽しんでみてください。
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