友人や仕事の付き合い、趣味を増やしたいなどの理由から「ポーカーのやり方を学びたい」と考える方も多いのではないでしょうか。トランプゲームの中でもポーカーは難しいと感じる方も少なくありませんが、ルールや基本用語を覚えるだけで簡単にプレイできるゲームです。
そこで今回は、初心者でもわかりやすいポーカーのやり方を紹介します。ゲーム中に使用される用語や役についても解説しているので、参考にしてみてください。
ポーカーのやり方とは?
そもそもポーカーとは、5枚のカードで「役」を組み、役の強さを競うカードゲームです。まずは、ポーカーの基本ルールと用語を解説します。
ポーカーのルール
ポーカーと一口にいっても、いくつかの種類があります。テキサスホールデムポーカーやドローポーカー、スタッドポーカー、フロップポーカーなど豊富です。
ポーカー初心者は主流の「テキサスホールデムポーカー」から覚えることをおすすめします。テーブルの上に全員で共通して使える「コミュニティカード(持ち札)」を置くのが特徴で、2~10人と幅広い人数でプレイ可能です。
プレイヤーは最初に配られる2枚の「ホールカード※」と最大5枚までのコミュニティカードを組み合わせて、役を作ります。最終的にもっとも強い役のプレイヤーがチップを獲得できるという、いたってシンプルなルールとなっています。
※ホールカードとは、当プレイヤーが確認可能なカードのこと。伏せて置き、ほかのプレイヤーに見られないように確認する。
ポーカーの基本用語
ポーカーの詳しいやり方を知る前に、ゲームでアクションを起こすときに使われる基本用語を理解しておきましょう。ゲームを通して自然に覚えられるので、まずは確認しながらプレイするのがおすすめです。
用語 | 解説 |
ベット | 自分のターン前に他プレイヤーがチップをかけていないときに、チップを上乗せすること。 |
コール | 前のプレイヤーと同額のチップを賭けて、ゲームを続けること。 |
レイズ | 先にベットが入っているときに、前のプレイヤーよりも多くのチップをかけてチップを上乗せすること。 |
リレイズ | 他プレイヤーがレイズしている状態で、さらにレイズを宣言してチップを加えること。 |
オールイン | 手持ちのチップをすべて賭けて勝負を挑むこと。 |
チェック | ※すでにベットやレイズが入っているときは宣言ができません。 | ベットせずに、次のプレイヤーに回すこと。
チェックレイズ | チェックでターンを回したあと、他プレイヤーのベットに対してレイズすること(自分の役を弱いと見せかける技です)。 |
フォールド | 自分の役が弱いことなどを理由にゲームを棄権すること。 |
スリーベッド | 2回目のレイズを行うこと(自分の役が強いとき、強く見せたいときにも使います)。 |
ドロー | 役を作るカードを引くこと。 |
ショーダウン | 対戦の最後に、手持ちのカードを表にして見せること。 |
スモールブラインド(SB) | 親の左隣に座るプレイヤーのこと。 |
ビッグブラインド(BB) | スモールブラインドの左隣に位置するプレイヤーのこと。 |
やり方を覚える前に!ポーカーの役を知ろう
ポーカーの勝敗は、5枚のカードで作る役(ハンド)によって分かれます。ゲームで適切な判断をするためにも、10種類の役と強さの決め方をしっかり理解しておきましょう。
テキサスホールデムポーカーの特徴は、2枚のホールカードと5枚のコミュニティカードの計7枚から5枚を選んで役を作ることです。また、スーツ(トランプの絵柄)に強さの違いはありません。役の強さは、カードの組み合わせと数字の強さで決まります。
数字は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、A(1)の順に強いです。「A」が最も強いカード。
役の種類と強さは、下記の表を参照してください。基本的に役が揃う確率が低くなるほど強いと考えましょう。
イメージ | 役 | 解説 |
ノーハンド(ハイカード) | なにもそろっていない状態。最も弱い役。全プレイヤーがハイカードの場合、より強い数字のカードを所有するプレイヤーが勝利する。 | |
ワンペア | 同じ数字が2枚揃った役。比較的簡単に役が成立する。 | |
ツーペア | 同じ数字を2枚、2組で揃った役ツーペア同士の勝負では、ペアの数字が強いプレイヤーが勝利する。 | |
スリーカード | 同じ数字が3枚揃った役。 | |
ストレート | 5枚のカードの数字が連続して揃った役。 | |
フラッシュ | 数字ではなく、スーツが5枚揃った役。 | |
フルハウス | フルハウス同士の勝負は、3枚の数字が強いプレイヤーが勝利する。 | 同じ数字が2枚、同じ数字が3枚揃った組み合わせの役。|
フォーカード | 5枚中4枚が同じ数字で揃っている役。 | |
ストレートフラッシュ | ストレートフラッシュ同士では、カードの数字が強いほうが勝利する。 | 同じスーツで、数字が連続してそろった役。|
ロイヤル(ストレート)フラッシュ | ポーカーの役の中では最も強い組み合わせ。 | 同じスーツで10、J、Q、K、Aが揃った役。
【ポーカーのやり方】ゲームの基本的な流れ
それでは、ポーカーの基本的なゲームの流れを紹介します。テキサスホールデムポーカーは、6つのステップで構成されています。
この項目では、各ステップの詳細を解説します。
1. 親を決めてカードを配布する
最初に親(ディーラー)を決め、目印となる「D」のボタンを置きましょう。親は1ゲームごとに時計回りに移動します。
親の左側はスモールブラインド(SB)、その左側がビッグブラインド(BB)、さらにその左側はアンダーザガン(UTG)と呼びます。親はSBから時計回りに、2枚ずつトランプを配ってください。
2. プリフロップ
1回目のゲームでは、ブラインド(強制ベット)があります。SBは設定されたベット額(下限)の半分を、BBは全額をかけます。
次に、伏せカードを配られたプレイヤーは、カードを確認後に参加の判断をしましょう。プレイヤーは、UTGから時計回りで順番にコール、フォールド、レイズのいずれかを選択してアクションします。
3. フロップ
2回目のゲームでは、テーブル上のコミュニティカードのうち、3枚を表に返して公開します。役をそろえるのに使えるため、手元にあるカードやほかのプレイヤーの情報、プレイスタイルを考慮してアクションを起こしましょう。
ゲームの順番はプリフロップと同じで、レイズ、コール、フォールド、さらにチェックのいずれかを選択します。誰もレイズを宣言しなくなると、この回のゲームは終了します。
4. ターン
さらに1枚を追加し、合計4枚のコミュニティカードを公開します。自分の手札2枚を合わせて強い役を作りましょう。
5. リバー
ゲームの最後となるリバーの段階では、すべてのコミュニティカードを見える状態にします。残ったプレイヤーは5枚のコミュニティカードと配られた2枚のカードを組み合わせて役を作りましょう。
同様の順番で、レイズ、コール、フォールド、チェックのいずれかを選択してください。
6. ショーダウン
リバー終了時に複数人のプレイヤーが残っている場合は全員のカードを公開し、役の強さで勝敗を決めましょう。勝者がかけたチップを獲得できます。
プレイヤーが1人しか残っていない場合は、自動的に勝者となります。多くの場合、プレイヤーのほとんどが途中で脱落するため、ショーダウンまで進むケースは珍しいです。
初心者がポーカーで意識するべきこと
ポーカーの勝敗は、配られるカードに大きく左右されます。そのため運がすべてのトランプゲームに思う方もいるでしょう。しかし、実際は心理戦こそが勝敗を分けるのです。
例えば、持ち札の役が弱くても、ほかのプレイヤーが降りてしまえば、勝機は十分にあります。戦略を練り、心理戦で自分の勝率を高められるのは、ポーカーならではの醍醐味でしょう。
表情やリアクションから相手の心理や役を予想し、わざと自分を弱く見せたり行動を止める発言をしたりして、駆け引きの楽しさも味わってみてください。
まとめ
難しいように見えて、ポーカーのルールはシンプルです。役の作り方さえ覚えてしまえばやり方は簡単なので、ぜひ気軽に楽しんでください。
ポーカーは頭を使う、非常に奥深いゲームです。心理戦や駆け引きもマスターして、ポーカーの奥深さを体験してみましょう。
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