ポーカーは駆け引きを楽しむ、知的なカードゲームです。とはいえ、ルールや用語が複雑なイメージがあり、興味はあるのに手が出せないと悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、テキサスホールデムポーカーのルールや遊び方、用語を紹介します。基本的なルールはシンプルで気軽に遊べるので、この記事を参考にぜひ一度プレイしてみてください。
Trust Plusさんの【完全解説】ポーカー(テキサスホールデム)のルールブックの記事も併せて読みましょう。
テキサスホールデムポーカーの基本ルール
テキサスホールデムポーカーは日本でよく知られているドローポーカーとは違い、2枚のホールカードと、全プレイヤー共通の5枚のコミュニティーカードを使います。合計7枚から5枚のカードで強い役を作り、勝敗を競うのが基本的なルールです。
テキサスホールデムポーカーでは、テーブルに座る位置、すなわちポジションによって優位性が異なります。まずゲーム開始とともに、スモールブラインド(SB)は最低賭け金の半額を、次にアクションするビックブラインド(BB)は全額を強制的にベットすることが必要です。
それぞれが自分の手札を確認しながらチップを賭け、4ターンのなかで1人だけ残ったプレイヤー、もしくは最終ターンで最も強い役を作ったプレイヤーが勝者です。基本的にシンプルなゲームなので、遊びながら自然と覚えられます。
なお、テキサスホールデムポーカーのポジションについては、以下の記事でも解説しています。ルールを覚えるときの参考にしてみてください。
テキサスホールデムポーカーの役
テキサスホールデムポーカーで勝敗を決める役は、次の10種類です。弱い役から強い役の順に、それぞれの組み合わせと特徴を見ていきましょう。
一般的に、成立する確率が少ないのが強い役です。テキサスホールデムポーカーでは、ハート・クラブ・ダイヤ・スペードのスーツによる優劣はありません。同じ役の場合、数字の大きさによって勝敗が決まります。数字は2が最も弱く、3、4、5、6、7、8、9、10、J、Q、K、Aの順に強くなります。
イメージ | 役の種類 | 解説 |
ハイカード | 5枚のカードのなかにペアや連続する数字が含まれておらず、役が成立しない組み合わせ。ハイカード同士の場合は、数字の大きさで勝敗が決まる。 | |
ワンペア | 5枚のカードのなかに、同じ数字が2枚ある組み合わせ。ワンペア同士の場合は、ペアになるカードの数字の大きさで勝敗が決まる。 | |
ツーペア | 5枚のカードのなかに、同じ数字2枚の組み合わせが2組ある役。ツーペア同士の場合は、より強い数字のペアをもつプレイヤーの勝利。 | |
スリーカード | 5枚のカードのなかに、同じ数字3枚の組み合わせがある役。スリー・オブ・ア・カインド/トリップス/セットとも呼ばれる。スリーカード同士の場合は、より強い数字で3枚揃えているプレイヤーの勝利。 | |
ストレート | 5枚のカードの数字が連続している組み合わせ。ただし、Aを挟む連続は不可。ストレート同士の場合は、より強い数字を揃えているプレイヤーの勝利。 | |
フラッシュ | 数字を問わず、同じスーツのカードが5枚揃った組み合わせ。フラッシュ同士の場合は、より強い数字をもつプレイヤーの勝利。 | |
フルハウス | 5枚のカードのなかに、スリーカードとワンペアの組み合わせができている役。フルハウス同士の場合は、スリーカードの数字の強さで勝敗が決まる。 | |
フォーカード | 同じ数字のカード4枚が揃った組み合わせ。フォー・オブ・ア・カインド/クアッズとも呼ばれる。フォーカード同士の場合は、揃えた数字の強さで勝敗が決まる。 | |
ストレートフラッシュ | 5枚のカードが同じスーツで揃っている、かつ数字が連続している組み合わせ。ストレートフラッシュ同士の場合は、より強い数字をもつプレイヤーの勝利。 | |
ロイヤルフラッシュ | ストレートフラッシュのなかでも、数字が「10、J、Q、K、A」の順に連測している組み合わせ。ロイヤルストレートフラッシュとも呼ばれる。 |
テキサスホールデムポーカーで初心者が覚えておきたい用語
ここでは、テキサスホールデムポーカーをプレイするにあたって覚えておきたい用語を解説します。どれもゲームをするなかでよく使われる言葉なので、それぞれの意味と違いを把握しておきましょう。
用語の名称 | 用語の名称 |
オールイン(All-In) | 手持ちのチップをすべてゲームに賭けること。 |
コール(Call) | 相手のプレイヤーのベットやレイズに対して、同額のチップを賭けてゲームを継続すること。 |
ショウダウン(Showdown) | ターンの最後にプレイヤーが手札を公開して、勝敗を決めること。 |
チェック(Check) | ベットせずに、次のプレイヤーにアクションをまわすこと。すでにベットまたはレイズされている場合はできない。 |
ディーラーボタン(Dealer Button) | ディーラーの位置を示すプラスチックのボタン。ゲームごとに時計回り(左隣の人)にまわす。 |
ベット(Bet) | 自分のチップを賭けて、最初に掛け金を吊り上げること。すでにベットされている場合は、レイズになる。 |
フォールド(Fold) | 勝負をあきらめ、手札を捨ててゲームを降りること。フォールド後は手札を公開する必要はない。 |
ブラインド(Blind) | ゲーム開始時に、手札に関係なく強制的に課せられるチップのこと。 |
ラウンド(Round) | プレイヤー同士がゲームをする局面のこと。プリフロップ(Pre-flop)・フロップ(Flop)・ターン(Turn)・リバー(River)の順番で進む。 |
レイズ(Raise) | すでにベットされているときに、さらにチップを提示して賭ける金額を吊り上げること。 |
テキサスホールデムポーカーのゲーム進行
ここでは、テキサスホールデムポーカーの進め方を見ていきましょう。
ディーラーボタン(BTN)の決定・カードの配布・ブラインド
プレイヤーがテーブルに着いたら全員にカードを配り、数字が最も強いプレイヤーがディーラーボタン(BTN)を獲得します。ディーラーが決まったら裏返しの状態で全員に2枚ずつホールカード(ポケットカード)を配り、SBとBBの強制ベットを行います。
プリフロップ
1ラウンド目にあたるプリフロップでは、BBの左隣に位置するアンダーザガン(UTG)から時計回りにアクションします。最初に配られたホールカードをもとに、プレイヤーはそれぞれフォールド、コール、レイズのいずれかを判断し、全プレイヤーが同じ掛け金になったら次のラウンドへ移ります。
このときレイズを選択した場合は、次のプレイヤーも同額以上のチップを賭けなければなりません。
フロップ
プレイヤーが2人以上残っている場合は、表向きの状態で全員が共通して使えるコミュニティーカード3枚をテーブルに出します。以降はBTNの左隣、SBのポジションから時計回りでゲームが進み、各プレイヤーは自分の手札から判断してチェック、ベット、フォールドのいずれかを選択可能です。
ターン・リバー
フロップが終わったら、さらに1枚のコミュニティーカードを配り、再び順番にアクションを行います。このときに出される4枚目のカードの名称は「ターン」です。
「ターン」のラウンド終了後、最後のカードである「リバー(フィフス・ストリート)」を表向きにしてテーブルに出します。
最後に、BTNの左隣から自身の役を判断してアクションを行います。
ショーダウン
この段階でプレイヤーが1人しか残っていない場合は、自動的に勝利が決まります。2人以上残っている場合はショーダウンを行い、手持ちの7枚から最も強い5枚の組み合わせを作ったプレイヤーが勝者です。勝利したプレイヤーがポットを獲得し、カードの役が同じ場合はポットを均等に分けます。
テキサスホールデムポーカーの詳しいやり方は、以下の記事でも詳しく解説しているので、プレイするときの参考にしてみてください。
まとめ
ポーカーの用語は聞きなれないものも多く、初めは少しとっつきにくいかもしれません。しかし、テキサスホールデムポーカーのルール自体はシンプルなため、遊びながら自然に覚えられます。
ほかのプレイヤーとの駆け引きやブラフをかけるわくわく感、カードを開いて心理戦に勝ったときの達成感はたまりません。ポーカーならではの醍醐味を、ぜひ味わってみてください。
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