ポーカーはカジノゲームであり、ギャンブルの一種とされていることから「ポーカーなんて運ゲーだ」と考えている方もいるかもしれません。たしかに、運よく強いカードを引いたり、相手との相性が良かったりすることで勝利する場合もあるでしょう。しかし、ポーカーは運だけが勝敗を左右するほど単純なゲームではありません。そこで、今回はポーカーが運ゲーだと思われがちな理由や、実力や経験によって勝率を高める方法などについて詳しく解説していきます。
ポーカーは運ゲーなのか?
結論、ポーカーは完全な運ゲーというわけではありません。たしかに、運の要素も少なからず存在するため、時には運によってゲームの勝敗が変わることもあります。
しかし、その日は運良く勝てたとしても、中長期的に見ると運だけで勝ち続けることは難しいでしょう。その証拠に、ポーカーにはプロが存在し、世界大会で何度も輝かしい実績を残しているプレイヤーがいます。もし、ポーカーがただの運ゲーなのであれば、世界大会でコンスタントに結果を出し続けることは難しいはずです。
また、ポーカーはギャンブルとしての印象が強いですが、実際にはチェスや囲碁と並んで、IOC国際オリンピック委員会から「マインドスポーツ」としての認定を受けています。このことからも理解できるように、ポーカーは「戦略」や「相手との駆け引き」が重要な「スポーツ」であり、状況を把握して適切な判断を下すプレイヤーが勝利するゲームなのです。
ポーカーが運ゲーだといわれる理由
「ポーカーは完全な運ゲーではない」と先程述べましたが、運ゲーだと思われてしまうのには理由があります。ここでは、主に考えられる理由を3つご紹介します。
バットビートによって負けてしまうことがある
ポーカーが運ゲーだと思われがちな理由として、バットビートによって負けることがあるという点があげられます。バットビートとは、自分の勝率が圧倒的に高いにも関わらず、相手に逆転のカードが出てしまったことで負けてしまうという状況のことです。
このようなバットビートは、ポーカーをプレイしていると多々経験します。自分が計算にもとづいた完璧なプレイをしていたとしても、重要な場面でバットビートを引いてしまうと、ポーカーは運ゲーだと思いたくなる気持ちも理解できるでしょう。
カジノでプレイできるためギャンブルだと思われがち
ポーカーはカジノでプレイできるため、パチンコやスロット、ルーレットのように運が勝敗を左右するギャンブルだと思われがちです。
たしかに、ポーカーは最初に配られる手札やコミュニティカードが公開されるまで、自分のハンドが強いのかわかりません。この要素から、ポーカーは運ゲーだと思う方も多くいるでしょう。
短期的な収支だけで判断されている
ポーカーが運ゲーだと考えている方の多くは、短期的な収支だけでゲームの価値を判断している場合があります。ポーカーには少なからず運要素もあるため、たった1日であれば、自分よりも遥かに格上のプレイヤーに勝てることもあるのです。
しかし、1ヶ月や1年間とプレイしていくと、実力によって収支の差はどんどん開いていきます。
ポーカーが完全な運ゲーとはいえない理由
続いて、ポーカーが完全な運ゲーではないと言える理由についてもご紹介していきます。
数多くのタイトルを獲得しているプロが存在する
冒頭でも述べたとおり、ポーカーには世界大会で何度もタイトルを獲得しているプロが存在します。もし、ポーカーが運ゲーだと言うのなら、プロのポーカープレイヤーは運が良いだけのプレイヤーということになるでしょう。
しかし、世界中から多くのプレイヤーが参加し、賞金も莫大な額になる世界大会において、運だけで何度も入賞することは不可能です。このようなプロポーカープレイヤーたちの存在が、ポーカーが運ゲーではないと実績で証明しているといえるでしょう。
ポーカーはプレイヤー同士の戦い
ポーカーはカジノゲームの一種ですが、スロットやルーレットとは構図が大きく異なります。その最も大きな違いは、他のギャンブルが「プレイヤーVS胴元」という構図であるのに対して、ポーカーは「プレイヤーVSプレイヤー」で戦うゲームであるという点です。
他のギャンブルが長期的には勝つことが困難な構造になっているのに対して、ポーカーは戦略を練って相手の弱点を突くことができれば、継続的に利益を得ることが可能なゲームとなっています。
ポーカーは心理戦が重要なマインドスポーツ
ポーカーはマインドスポーツとして認定されており、相手との心理戦が勝敗を分けます。相手の表情やアクションを受けて、その都度自分が適切だと思うプレイを選択することに、運要素は関係ありません。
逆に、相手に自分の心理を読まれないように振る舞い、判断ミスを起こさせることもできます。相手との心理戦を制することができれば勝率も上がるため、ポーカーは実力や経験によって勝利を手にすることができるゲームといえるでしょう。
なお、効果的なポーカーフェイスのやり方について以下の記事で詳しく解説しておりますので、あわせて参考にしてみてください。
ポーカーが運ゲーになってしまっている人の特徴
ポーカーは実力で勝利を掴み取ることができるゲームであり、運頼みのプレイになってしまうと安定した結果を出すことは難しいです。ここでは、ポーカーが運ゲーになってしまっている人の主な特徴をご紹介していきます。
感情的にプレイしている
ポーカーが運ゲーになってしまっている人は、感情的にプレイしがちです。ポーカーではバットビートも多々起こるため、ついイライラしてしまって普段なら絶対にしないようなプレイをしてしまう場合があります。そのような状態でプレイを続けてしまうと、大きな損失を招く可能性があるため注意が必要です。
なお、ポーカーで感情的になってしまう状態のことを「ティルト」といいます。ティルトに陥らない方法に関しては以下の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハンドの強さしか考慮していない
ハンドが強い時だけしかアクションを起こさず、単純なプレイになっている方も、ポーカーを運ゲーとして捉えている可能性が高いです。強いハンドの時だけ勝負していると、相手に行動を読まれやすくなってしまい、結果的に勝利することが難しくなっています。
ポーカーの醍醐味は、ブラフを織り交ぜることによって、たとえ弱いハンドでも勝利できる場合があるという点です。ブラフのスキルを身につけることができれば、相手が自分の考えを読みづらくなり、心理戦で勝利することができるでしょう。
負けたことを運のせいだと思い込んでいる
ポーカーを運ゲーだと思っている方は、自分が負けた場合に「運が悪かったから」と考える方も少なくありません。敗因が運のせいだと考えてしまっては、成長することは難しいでしょう。たとえバットビートが続いてしまっても、自分のプレイにミスはあったのか、常に学ぶ姿勢を忘れないことが大切です。
実力や経験によってポーカーの運ゲー要素を減らす方法
ポーカーは運の要素もありますが、実力を身につけることで勝率を上げることが可能です。運悪く負けてしまうことを限りなく減らすために、以下の点を意識しましょう。
ポーカーの戦略やハンドレンジを覚える
まず、ポーカーには多くの戦略やセオリーがあります。これらを覚えることができれば、ある程度安定したプレイが可能になるはずです。
また、ポーカーではハンドレンジ表を覚えることも重要といえます。ハンドレンジとは、ゲームに参加するハンドの範囲のことを指し、これを知っていれば「なんとなくゲームに参加する」ということを防ぐことが可能です。
さらに、ハンドレンジを知っていれば、相手のハンドの強さを推測する材料にもなります。以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご一読ください。
自分のプレイを振り返る
ポーカーの勝率を上げたいのであれば、自分のプレイを振り返って研究することが重要です。自分のプレイを一つひとつ振り返ることで、改善点が見えてくるでしょう。また、自分よりも実力が上のプレイヤーが身近にいる場合は、自分のプレイのどこが悪かったのか、アドバイスをもらうことも効果的です。
ポーカーのブラフを覚える
ポーカーで勝利するためには、ただ強いハンドを待っているだけでは厳しいです。そのため、時にはブラフも織り交ぜることによって、相手をフォールドに追い込むスキルも身につける必要があります。
例えば、現状は強い役が揃っているわけではないが、ターン以降のカード次第では強い役が完成するという場合、相手のベットに対してレイズすることがあります。これを「セミブラフ」と呼びますが、よく使われるブラフの一種です。
ポーカーのブラフについては以下の記事でも解説しているため、ブラフを覚えたいという方は参考にしてみてください。
まとめ
今回は、ポーカーは運ゲーと言えるのかという論点について、詳しく解説してきました。たしかに、ポーカーは運要素も絡むゲームですが、最後は実力や経験が勝敗を左右します。ルール自体は難しくないものの、対人戦であるポーカーは非常に奥深いゲームです。ぜひとも今回の記事を参考にしていただき、実力で勝利を目指していきましょう。
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