ポーカーをカジノやオンラインでプレイする際に、プレイヤーが頭を悩ませるのがレーキの存在です。特に、海外のポーカールームなどでプレイする際は、レーキについての知識がなければ収支にも大きな影響を与えます。そこで今回は、ポーカーのレーキに関する基礎知識やプレイに与える影響、レーキの相場などについて解説していきます。
ポーカーのレーキとは
ポーカーには「レーキ」という特有のシステムが存在します。これは、ポーカールームやカジノが、ゲームを開催・管理するための手数料として、プレイヤーから受け取る手数料のことです。また、この手数料は「レイク」や「レイキ」または「コミッション」とも呼ばれることがあります。なお、レーキはゲームへの参加費(アンティ)や、強制的な賭け金(ブラインド)とは区別され、ゲームを進行させるうえで必須のコストとして追加で課されるものです。
レーキは、ディーラーやスタッフの報酬、運営経費や家賃、参加者への飲食物の提供など、基本的な経費として使用されます。ただし、低レートのゲームではレーキが徴収されないこともあるため、プレイする前にレーキの有無や額をしっかり確認しておくことが重要です。
ポーカーにレーキというシステムが採用されている大きな理由は、ポーカーがプレイヤー同士で対戦するゲームだからです。例えば、ブラックジャックやルーレットでは、プレイヤーはカジノ側のディーラーと対戦します。プレイヤーが負けた場合、その賭け金はカジノの利益となる構造です。
しかし、プレイヤー間での対戦を基本とするポーカーでは、カジノやディーラーに直接的な利益は生まれません。この収益のギャップを埋めるため、レーキという手数料が設けられ、ポーカールームの運営資金として利用されているのです。
なお、ゲームへの参加費であるアンティについては以下の記事で解説しておりますので、レーキとの違いについて知りたい方は参考にしてみてください。
ポーカーにおけるレーキの種類
ポーカーのレーキにはさまざまな種類がありますが、主に「タイムレーキ」と「ポットレーキ」の2種類に大別されます。ここでは、それぞれの違いについて解説していきます。
タイムレーキ
タイムレーキとは、時間の経過によって徴収されるレーキのことです。基本的にはディーラーが交代するごとに支払い、30分~1時間程度に1回のペースとなっています。ハンドごとにレーキを回収するわけではないので、スムーズにゲームを進めることが可能です。また、タイムレーキは$5/$10以上のレートが高いテーブルで採用されることが多いレーキの種類となっています。
ポットレーキ
ポットレーキとは、勝利した際に得られるポットから、一定の割合で支払うレーキのことを指します。一般的なレーキの徴収方法となっており、主にオンラインポーカーで採用されていることが多いです。ポットレーキの割合は運営元によって異なるので、事前にチェックしておきましょう。
ポーカーにおけるレーキの相場はいくら?
ポーカーのレーキについて理解できてきたところで、気になるのは実際に手数料としていくら支払う必要があるのかという点ではないでしょうか。ライブポーカーとオンラインポーカーによって相場も異なるため、プレイ前に必ず確認しておきましょう。
ライブポーカーでの相場
店舗に足を運んでプレイするライブポーカーでは、レーキの相場はポットの3~10%程度であることが一般的です。国内のアミューズメントカジノでは、レーキを5%に設定している場合が多いですが、3%というお得な割合で設定されている店舗もあります。ライブポーカーで勝率を上げたい場合は、レーキが低い場所を選ぶという点も重要といえるでしょう。
オンラインポーカーでの相場
「GG POKER」や「KK POKER」など、オンラインポーカーによってレーキのシステムは異なります。これらのオンラインポーカーで採用されているレーキの割合は、以下のとおりです。
GG POKER
ステークス | レーキ | レーキキャップ(2~3人) | レーキキャップ(4人以上) |
$0.01/$0.02~$0.05/$0.1 | 5% | 5BB | 10BB |
$0.10/$0.25~$0.25/$0.5 | 4BB | 8BB | |
$0.5/$1 | 2.5BB | 5BB | |
$1/$2 | 1.5BB | 3BB | |
$2/$5 | 0.8BB | 1.6BB | |
$5/$10 | 0.5BB | 1BB |
KK POKER
ステークス | レーキ | レーキキャップ |
$0.01/$0.02~$1/$2 | 5% | 3BB |
$2/$4~$3/$6 | 2BB | |
$5/$10~$10/$20 | 1BB |
両者ともに、レーキは一律5%となっています。また、レーキキャップとはポットに対して差し引かれるレーキの上限額のことです。レーキは5%となっていますが、レーキキャップが設定されていることで、ポットがどれだけ大きくなったとしても上限額以上のチップが徴収されることはありません。
特に高額のベットをする場合、レーキキャップは収支に大きな影響を与えることになるため、上限がいくらなのか確認しておきましょう。
レーキバックの有無にも注目
レーキバックとは、自分が支払ったレーキがキャッシュバックされるシステムのことです。ここまで説明したとおり、レーキはカジノ側が手数料として徴収するものですが、レーキバックによってプレイヤーに還元してくれる場合があります。
オンラインポーカーでレーキバックを採用している場合はチップとして還元されることが多いですが、ライブポーカーではチップの代わりに食事の提供などを実施している場所もあります。
例えば、KK POKERでは最大50%のレーキバックが設定されています。レーキバックの恩恵を受けるためには一定の条件を設けられていることが多いですが、収支を安定させるためにはとても重要な要素です。
レーキバックには差があるため、より還元率の高い場所でポーカーをプレイすることをおすすめします。
ポーカーのレーキがプレイに与える影響
ポーカーのレーキがあることで、アンティやブラインド以外にもチップを支払わなければなりません。そこで、レーキがあることによってプレイにどういった影響が出るのかを解説していきます。
ゲームに参加できるハンドレンジが狭くなる
ポーカーのレーキが高くなると、利益を出すために参加するべきハンドレンジが狭くなります。なぜなら、レーキのコストを考慮すると期待値がマイナスになる可能性が高まるからです。そのため、利益を最大化するためにはハンドレンジを狭めてプレイする必要があります。
例えば、AXsやローポケット、スーテッドコネクターなどのハンドは、レーキが高い場合には削る必要があるかもしれません。
さらに、レーキが高い場合には最初のベット額を増やし、大きなポットの獲得を狙う戦略が有効です。これにより、一度の勝利でより多くの利益を得ることができ、レーキによる損失をカバーすることができます。
なお、ポーカーのハンドレンジについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
ハンドの期待値が低くなる
ポーカーでレーキがある場合、ハンドの期待値は通常よりも低下します。勝利した際に得られるチップから、レーキとして一定の割合が差し引かれるため、同じハンドをプレイしても得られる収益が減少することに注意しなければなりません。一方、失う額に関してはレーキの影響を受けないため、結果的に期待値は低下します。
さらに、レーキキャップが設定されているゲームにおいては、一度に大きなポットを獲得する方が有利といえます。なぜなら、ポットが一定の金額を超えると、それ以上はレーキが増加しないためです。小さな勝利を重ねるよりもレーキの影響を受けづらくなるため、勝率が高い場合は積極的にバリューを狙っていきましょう。
なお、ポーカーの期待値や計算方法については以下の記事で解説していますので、ぜひご一読ください。
まとめ
今回は、ポーカーのレーキに関する基礎知識や相場、プレイに与える影響などについて解説してきました。レーキの有無や割合によって、ポーカーの戦略や収支に大きな影響を与えます。海外のカジノやオンラインポーカーで遊ぶ際には、レーキやレーキバックの有無を事前に確認し、条件の良い場所を選ぶようにしましょう。
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